Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
「親分、あっしはそこまでは考えません。あんなに土地を大事にしていた親仁と、身売りまでした妹の敵を討ちたい心持で一ぱいだったんです。――でも、こんなあっしでも命は惜しいと思いました。免れるだけは免れようと犬を殺したり、飛脚に化けたりしました。親仁が練馬へ行ったことと思い込んだのが間違いの基です」
「悪いことは出来ないな、松太郎」
「だから名乗って出ました。どんなお仕置にでもして下さい。その代り親分、銭形の親分さんを見込んでお願い申します。寅五郎に奪られた土地を親仁に返してやって下さい。親仁は地虫のようなもので、土がなくちゃ生きて行けない人間です」
「ウム、そいつは何とかしようよ」
平次は大きくうなずきました。
「それから、吉原にいる妹――」
「それもお前の父親の手許に返してやろう。心配するな」
「有難い。それであっしは、磔刑になっても怨みはない。親分、この通り」
松太郎は土間に滑り落ちて、平次の前に両掌を合せるのでした。
「止してくれ。俺はまだ人に拝まれるほど劫を経ちゃいねえ」
平次は眩しそうに手を振るだけです。
*
お白洲は思いのほか寛大で、松太郎は、三宅島に流され、目白長者の寅五郎の屋敷は欠所になりました。