Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.139 caratteri · 233 schermate

Aozora Bunko

これも見事に当てが外れました。

「この上はたった一つ。――お前の口から訊いてくれ。黙りつづけていると、俺にしても言い訳がないものと思い込んでしまう。こんなことで伝馬町へ送られると、取返しが付かなくなる」

平次が心配するのはそれでした。久吉は気性の激しい男ですが、主人を殺すような悪党とは見えません。が、これだけ証拠が揃った上、下調べが済んで奉行所のお白洲に引出されると、あとから反証をあげるのに骨が折れます。

「参りましょう、親分さん」

お弓は久吉に逢える喜びで一杯でした。

八丁堀の組屋敷へ行って、係りの与力に事情を話し、その許しを受けて、とにもかくにもお弓を久吉に会わせる手順だけはつきました。

「俺は立ち会わない方がよかろう。――抜かりもあるまいがこいつは久吉の命に関わることだ。隠宅を飛び出してから四半刻の間、どこにいたか、そいつを訊くんだぜ」

平次に念を押されながら、お弓はいそいそと番屋の中へ案内されて行きます。その後からそっと跟いて行く八五郎、これは平次の目顔の指図を受けて、二人の話を聴くためです。

ややしばらくすると、

「ああ、やりきれないぜ。親分」