Classici giapponesi con furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Leggi 雪国の春 (ゆきぐにのはる) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.000 caratteri · 266 schermate
が、それを循環の路線としておけば、逆に帰りの船にも乗る人があるわけだ。
しかし大体からいうと、陸の方には大小の跡筋が多く、したがって新しい情景のまだ発見せられぬものが残っているから、北磯の交通が開けて行くとともに、一時はこちらへ人の心が傾くであろう。その傾向と調和して、旅人も土地の人もともに満足するような、有効なる男鹿見物をさせるためには、戸賀港の水陸連絡が将来は一段と重要になることと思う。
半島の旅行に二日、三日を費やそうという者は、数ははるかに少ないであろうが、質において感謝すべき旅人である。しかるに現在のところでは彼らに対して、款待はおろか相談相手になるだけの設備もない。地図さえも事によると、細工をして人の判断を誤らせようとするのだ。これではよほどの冒険家でない限り、いつでも熟路によってありふれた見聞をもって、辛抱をする他はあるまいと思う。
自分などの見たところでは、男鹿の美しさは水と日の光の変化に存する。すなわち静かに止まって眺めているによい風景である。かりに温泉などは小規模で、また快活でないとしても、あの広大なる高原は宝物である。ゴルフの連中などはきっと涎を流すだろうと思うが、そんなことには自分たちは構わぬ。