Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
」
腹話術師がいいますと、炭やき男は部屋のすみへいって、うすべりをはがし、その下の板を、とんとんとたたいて、グッと持ちあげました。そこが一メートル四方ほどのあげぶたになっているのです。
そのふたの下には、深いほら穴があって、石をつんだ階段が見えています。
「きみ、やっぱり懐中電灯を照らして、さきへおりてくれ。」
腹話術師は、運転手にそう命令して、じぶんは、そのあとから大トランクをかついで、一段、一段と下へおりていくのでした。
石の階段を、十二ほどおりると、こんどは、横穴になっていました。立って歩けるほどのトンネルです。そこをすこしいくと、正面に頑丈な板戸がしまり、大きな錠でしまりができていました。
かぎでその錠をひらきますと、そのむこうに、まっ暗な部屋があり、なにか、かすかに動いているようです。
運転手が、そこへ、パッと懐中電灯の光をむけました。
その光の中にあらわれた人間! これが人間といえるでしょうか。髪もひげものびほうだいにのびて、そのあいだから、まっ青なやせおとろえた老人の顔がのぞいています。ぼろぼろになった服の胸がはだけて、あばらぼねが、すいて見え、まるで骸骨のようです。