Classici giapponesi con furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
「うん。ぼく、こっちのおねえちゃんがすきだよ。」
かん高いきいきい声です。それにしても、この坊やの口と目は、なんて大きいのでしょう。赤いくちびるを、ぱくぱく動かすと、まるで、耳までさけるように見えます。かわいいけれども、へんな子です。
「こっちのおねえちゃんて、この子かい?」
おじいさんが、ルミちゃんのほうを指さして見せました。
「うん、そうだよ。」
坊やが、きいきい声で答えました。
「ハハハ……。ぼうやが、あなたがすきだっていいます。あなた、なんてお名まえ?」
おじいさんが、笑いながらたずねました。
ルミちゃんは、すきだといわれたので、ポッと顔を赤くして、はずかしそうに答えました。
「甲野ルミっていうの。」
「おお、ルミちゃんだね。いい名だ。わたしは、青山にすんでいる黒沢というものですよ。坊や、このおねえちゃんはね、ルミちゃんだよ。」
「うん、ルミちゃんと、握手しよう。」
坊やが大きな口を、ぱくぱくさせました。
「ハハハ……。坊やが、あなたと握手がしたいんですって。」
坊やは、小さな手を、グッとこちらへさしだしました。
じぶんをすきだといってくれたので、ルミちゃんのほうでも、このかわいい坊やがすきになってしまいました。