Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まほうにんぎょう

魔法人形/サーカスの怪人

江戸川 乱歩

Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate

Aozora Bunko

ところが、十歩も歩かないうちに、ギョッとして立ちどまりました。なにかしらやわらかいものが、サーッと、小林君の顔をなでたからです。

では、やっぱり人間がかくれていたのかと、きっと身がまえをしてよく見ますと、顔のまえに、長い髪の毛がさがっていることがわかりました。

それは人間の髪の毛でした。髪の毛の上に、女の顔があります。つまり、その女は、てんじょうからさかさまにぶらさがっていたのです。

白い着物をきて、たもとがだらんとたれています。顔はまっさおで、くちびるから赤い血が流れているのです。

その顔のものすごさに、小林君は、おもわず逃げだしそうになりましたが、ふと思いかえして、もう一度、じっと女の顔を見つめてみました。

「なあんだ、おばけ人形じゃないか。」

小林君は笑いだしました。それは、見せもののおばけやしきで、てんじょうから見物の頭の上にとびついてくる、あの幽霊の人形だったのです。

怪老人は、ぶきみな人形ばかり作っているというのですから、廊下に幽霊人形がぶらさげてあっても、べつにふしぎではありません。

そこをとおりすぎて二―三歩いくと、ドアが開いていました。