Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Leggi 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 148.224 caratteri · 297 schermate
さっき老人が金づちを持っているのを見たとき、なぜ気がつかなかったのでしょう。あのとき箱からとびだしてしまえば、こんなめにあわなくてもすんだのです。
こんながんじょうなよろいびつの中へ閉じこめられたら、息がつまって死んでしまうばかりです。
小林君は、ありったけの声をふりしぼって叫びました。
「あたし、探偵じゃないのよ。中学生なのよ。原っぱで遊んでいて、うっかりここへはいってきたのよ。あけて! でないと、お友だちがさがしにくるわよ。そして、あたしのおとうさんに知らせるわよ。」
小林君は、こんなさいにも、少女にばけていることをわすれないのでした。
「ウフフフ……、なにかいってるね。やっぱり女の声だね。しかし、なにをいっているのか、すこしもわからないよ。こうして釘をうってしまえば、いくら叫んでも、もう聞こえやしないのだ。」
小林君は、力をこめて、ふたをおしあげようとしましたが、じいさんが上に乗っかっているので、びくとも動きません。そうしているうちにも、釘は二本、三本、四本と、みるみるうちにうちこまれていくのです。
小林君は、全身の力をふるって、箱の中であばれまわり、叫びたてましたが、なんのかいもありません。