Classici giapponesi con furigana
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なるとひちょう
鳴門秘帖
吉川 英治
Leggi 鳴門秘帖 (なるとひちょう) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.957 caratteri · 114 schermate
そして思わず左の手が鯉口へ行ってしまったので、いやでも右の肩が挑戦的に一角の胸に寄りつく。
カチカチと、河原の石で煙管の首をはたきながら、お十夜孫兵衛、こいつアおもしろい、周馬と一角でぶつかり合って、どんな仲間割れを演じるか、やるまでやらしておいてみよう――という態度で、止めもせずに、また葉煙草を悠々とつめている。
「なんだ、帰れとは!」旅川周馬、重ねて癇にふるえながら、
「万吉やお綱はとにかく、弦之丞を討つには、お十夜の腕でもまだ心細いから、ぜひ助太刀を頼むと、いんぎんに、汝が両手をついて頼んだからこそ同道してやったのだ。それを、帰れとはなんだ! 帰れとはッ」
「やかましいわッ。貴様も多少は頼み甲斐になる奴かと見そこなって、蜂須賀家の御事情まで洩らしたが、その性根を聞いていやになった。もう頼まん! 身どもと孫兵衛とできっと弦之丞を討ってみせる」
「オオ、そんなことは勝手にせい」
「いらざることを! トットと江戸表へ引っ返せ」
「誰が!」と周馬は、パッと袴をはたいて、
「ウム、ここで別れてくれる」と、青筋を立てて歩きかけると、天堂一角、業腹でたまらないように、つかんでいた銀延の煙管を、周馬の横顔に叩きつけて、