후리가나로 읽는 일본 고전
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
国枝 史郎의 あさひの鎧(あさひのよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,520자 · 475화면
この時「曲者だ――ッ」と喚く声が、遥か後苑のあなたから聞こえた。
喚いたのは小次郎であった。
小次郎の声に驚いて、諸所に潜んでいた忍び姿の者は、一斉に地から立ち上がった。
小次郎を目がけて飛びかかる者、門を目がけて逃げて行く者、館を目がけて斬り込んで行く者! ……後苑は喧騒の場裡となった。
館からも怒号や悲鳴が起こった。
「六波羅勢だ!」
「討手だ! 討手だ!」
「討ち取れ!」
「遁がすな!」
「敵は小勢じゃ!」
褊一枚の遊君白拍子は、悲鳴をあげて奥へ駈け込み、燭台を仆し盃盤を蹈んだ。
館の中は闇となった。
土岐頼兼の叫ぶ声が聞こえた。
「六波羅方の討手ではござらぬ。しかも小勢十数人の、野武士か夜盗か忍び姿の、とるにも足らぬ相手でござる! 見苦しゅうござるぞ、お立ち騒ぎなさるな!」
つづいて多治見ノ四郎二郎の、甲高に叫ぶ声が聞こえた。
「門々をことごとくお閉じなされ! 一人も館から出してはならぬ! 遁がして内情を六波羅方へ、注進されては一大事!」
門々を固める音が聞こえた。
館から庭へ飛び下りて行く、錦織判官代や赤松則祐や、川越播磨守や平賀三郎などの、颯爽とした姿が見えた。