일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

国枝 史郎의 あさひの鎧(あさひのよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,520자 · 475화면

아오조라 문고

密林の乱闘

と、範覚は呻くように云った。

「凄い! ……ウム……凄いのう!」

ジリリと一足後へ退った。

と、頼春は一足進んだ。

しかしわずかにそれだけであった。

依然として二人ながら静まっていた。

(何者だろう? この盲人? ……凄いのう、まるで剣鬼だ!)

ゾッとするような殺気を感じ、範覚はまたも一足さがった。

密林の乱闘

後年の武士が武勇を現わし、それを人に誇る時、

「身は頼兼に似たるかや?」

と、セリフのように云ったそうである。

土岐十郎頼兼の武勇は、それほどに勝れていたのである。

その頼兼の一族にあたる、土岐蔵人頼春の武勇――剣の技に至っては、頼兼に劣らないばかりでなく、たち勝っていたということである。

盲目の身ではあったけれど、心眼心耳には狂いがなかった。

対者の行動が歴々と、心眼に映じ心耳に聞こえた。

怨みある鬼火の姥の眷族、五人までを討って取り、姥のおり場所へ行こうとした時、また一人敵が現われて、いま立ち向かって来たのであった。

(今度の相手は腕の立つ、ずいぶん凄い奴らしい)

そう頼春には感じられた。

大刀を頭上にふり冠りながら、木の葉の落ちるのさえ感じられる、その霊妙の心耳を澄まし、相手の呼吸をうかがった。