후리가나로 읽는 일본 고전
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
国枝 史郎의 あさひの鎧(あさひのよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,520자 · 475화면
範覚は廊下を歩いていた。
(漢権守様のお姿をとうとう俺は見損なってしまった)
コツンコツンと金剛杖の先で、幽かな音を立てながら、範覚は廊下を歩いていた。
(それというのも恐いからさ)
廊下の左右は囚人達の部屋で、部屋部屋からは囚人たちの、呟いている声、呪っているような声、突然恐怖に襲われたような、叫び声などが聞こえて来た。
でもそれらの声々は、漢権守の怒りを恐れ、自分たちの悪運命を観念した、低い押しつぶされたような声であった。
(浮藻とそうして小次郎とが、ここに捕えられて来ている筈だが……)
範覚は部屋部屋の声や音に、耳を澄ましながら歩いて行った。
(姥め俺にひし隠しにして、どこかへ隠してしまいおった)
いつか範覚は廊下を行きつくし、庭へ出られる出入り口まで来た。
「わッ」
と範覚は思わず叫んだ。
蒼白い月の光の中に、白布が柱のように宙へ延び、それがユラユラと歩いて来る後から、姑獲鳥のように子を抱いた女と、竹の杖をついた盲目の男と、猩々とが歩いて来るからであった。
(こいつが姥の云ったあれなんだな)
瞬間範覚はそう思い、悪寒が身の内を走るのを感じた。
「化物だア――ッ」