후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
曲りくねって登ってゆく。車の両側はすべて枯れほおけた芒ばかりだ。そして近所は却ってうす暗く、遠くの麓の方に夕方の微光が眺められた。
疲れと寒さが闇と一緒に深くなった。登り登って漸く六里ヶ原の高原にかかったと思われる頃には全く黒白もわかぬ闇となったのだが、車室には灯を入れぬ。イヤ、一度小さな洋燈を点したには点したが、すぐ風で消えたのだった。一二度停車して普通の駅で呼ぶ様に駅の名を車掌が呼んで通りはしたが、其処には停車場らしい建物も灯影も見えなかった。漸く一つ、やや明るい所に来て停った。「二度上」という駅名が見え、海抜三八〇九呎と書いた棒がその側に立てられてあった。見ると汽車の窓のツイ側には屋台店を設け洋燈を点し、四十近い女が子を負って何か売っていた。高い台の上に二つほど並べた箱には柿やキャラメルが入れてあった。そのうちに入れ違いに向うから汽車が来る様になると彼女は急いで先ず洋燈を持って線路の向う側に行った。其処にもまた同じ様に屋台店が拵えてあるのが見えた。そして次ぎ次ぎに其処へ二つの箱を運んで移って行った。
この草津鉄道の終点嬬恋駅に着いたのはもう九時であった。