일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면

아오조라 문고

十月十八日。

駅前の宿屋に寄って部屋に通ると炉が切ってあり、やがて炬燵をかけてくれた。済まないが今夜風呂を立てなかった、向うの家に貰いに行ってくれという。提灯をさげた小女のあとについてゆくとそれは線路を越えた向側の家であった。途中で女中がころんで灯を消したため手探りで辿り着いて替る替るぬるい湯に入りながら辛うじて身体を温める事が出来た。その家は運送屋か何からしい新築の家で、家財とても見当らぬ様ながらんとした大きな囲炉裡端に番頭らしい男が一人新聞を読んでいた。

十月十八日。

昨夜炬燵に入って居る時から渓流の音は聞えていたが夜なかに眼を覚して見ると、雨も降り出した様子であった。気になっていたので、戸の隙間の白むを待って繰りあけて見た。案の如く降っている。そしてこの宿が意外にも高い崖の上に在って、その真下に渓川の流れているのを見た。まさしくそれは吾妻川の上流であらねばならぬ。雲とも霧ともつかぬものがその川原に迷い、向う岸の崖に懸り、やがて四辺をどんよりと白く閉している。便所には草履が無く、顔を洗おうには洗面所の設けもないというこの宿屋で、難有いのはただ炬燵であった。それほどに寒かった。