후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
ちらちらと見え過ぎてゆく紅葉の色は全く滴る様であった。
草津ではこの前一度泊った事のある一井旅館というへ入った。私には二度目の事であったが、初めて此処へ来たK―君はこの前私が驚いたと同じくこの草津の湯に驚いた。宿に入ると直ぐ、宿の前に在る時間湯から例の侘しい笛の音が鳴り出した。それに続いて聞えて来る湯揉みの音、湯揉みの唄。
私は彼を誘ってその時間湯の入口に行った。中には三四十人の浴客がすべて裸体になり幅一尺長さ一間ほどの板を持って大きな湯槽の四方をとり囲みながら調子を合せて一心に湯を揉んでいるのである。そして例の湯揉みの唄を唄う。先ず一人が唄い、唄い終ればすべて声を合せて唄う。唄は多く猥雑なものであるが、しかもうたう声は真剣である。全身汗にまみれ、自分の揉む板の先の湯の泡に見入りながら、声を絞ってうたい続けるのである。
時間湯の温度はほぼ沸騰点に近いものであるそうだ。そのために入浴に先立って約三十分間揉みに揉んで湯を柔らげる。柔らげ終ったと見れば、各浴場ごとに一人ずつついている隊長がそれと見て号令を下す。汗みどろになった浴客は漸く板を置いて、やがて暫くの間各自柄杓をとって頭に湯を注ぐ、百杯もかぶった頃、隊長の号令で初めて湯の中へ全身を浸すのである。