후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
焼岳の頂上
まことわれ永くぞ生きむ天地のかかるながめをながく見むため
その夜は凍った様な月の夜であった。数えて見ると九月十五夜の満月であった。
焼岳の頂上
焼岳の頂上に立ったのはその翌日の正午近かった。普通日本アルプスの登山期は七月中旬から八月中旬の間に限られてあるのに私がその中の焼岳を越え様としたのは十月十六日であったため案内者という案内者が求められず、僅かに十年前そこに硫黄取りに登っていたというだけの白骨温泉の作男の七十爺を強いて口説いて案内させたので、忽ち路に迷ってしまった。そして大正三年大噴火の際に出来た長さ十数町深さ二三十間の大亀裂の中に迷い込んだのであった。初めは何の気なしにその中を登っていたが、やがてそれが迷路だと知った時にはもう降りるに降りられぬ嶮しい所へ来ていた。そしてまごまごしていれば両側二三十間の高さから霜解のために落ちて来る岩石に打ち砕かるる虞れがあるので、已むなく異常な決心をしてその亀裂の中を匍い登ったのであった。
あとで考えると全く不思議なほどの能力でその一方の焼石の懸崖から匍い出した時は、両人ともただ顔を見合わせるだけで、ろくに口が利けなかった。