후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
ぽくぽくと乾き果てたそれは左から右へ微かな登りになっている。即ち三島から御殿場へ登っているものである。それを登って御殿場まで出れば沼津から見た傾斜の一端を縦断することになるのだが訊いてみれば四里からの道のりだという。私は真白く続いたそれを見て暫く其処に佇んだ。
その道路を突き切る径があった。私はぶらぶらとそれへ歩いて行った。六七軒の家並を出はずれると眼の前には斜めに広く黒ずみ渡った林が見られた。見るからに裾野らしい植林である。喜んでその方へ歩んでいると、とろとろと降りた田圃のはずれに意外に綺麗な橋が架っていた。温情橋と真新しく記されてある。
その名から思い出したのは一時大阪で鳴らした実業家の岩下清周という人が富士の裾野に広大な土地を買い込んで、其処に一種の植民事業を試み、そのために学校をも建て、橋をも架けたと聞いていたそれである。それとすればその学校の校長をしている柳下君は兼てから歌などやる人で、私も一二度逢っていた。突嗟の思いつきでその人を訪ねて行こうと思った。
橋に立って見ると、下を流れている水はまことに清らかに澄んでいる、そして水量も豊かだ。