후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
滝のめぐりをば浅い林がずうっと囲っている。林の向うは斜め登りの畑になっているわけだ。
部屋の裏手には孟宗竹が少しばかり並んで、その奥が小広い櫟の林となっている。滝からと林からと入り乱れた微風が室内を吹き通した。
思いもかけぬ処に来たという気がした。部屋のまんなかにつくねんと坐ると、滝を見るでも何でもないが、とにかくに好い処へやって来たと思わずにはいられなかった。サイダーを飲みながら、これでは今夜一晩ゆっくり此処に睡って行こうかという気も起きて来るのであった。昼飯の註文を訊きに来た少女の女中の態度も気に入って、
「今夜一晩泊めて貰います」
と云ってしまった。そして枕を借りて昼飯の時間までぐっすり其儘睡ってしまった。
ツイ庭さきの滝のそばまで下りてゆくのも懶かったが、午後二時三時となると流石にたいくつした。そして昼食の時に聞いておいた景が島というのへ出かけて見ることにした。
裏手の林を抜けると其処は一段高い平地の青やかな田圃であった。小さな渓を渡り、集落を過ぎ、小山の間に入り込んだ所にその景が島というのはあった。小さな渓が深々と岩を穿って流れている或る一ヶ所に、水が二手に分れ、中に二三十坪ほどの広さの岩塊を置いて流れている。