후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
先客のために屋根の中に入り得ない私たちは艫の荷物の上に辛うじて腰掛けたが、ツイ眼の前には昨夜真夜中に著いた停車場が見えた。停車場から左寄りの山蔭と海岸の石垣との間に寂しげな宇野の町が眺められた。石垣に寄する小波の音といい、朝あがりの日かげに忙がしげに行き交うておる船頭や仲仕や客人や泣いてる子供や、聞きわけかぬるふれ声の女の魚売やの姿が、惶しい自分の心に如何にも粗雑な新開港であるという感じを抱かせた。
それらの背景に極めて不似合に大きな見ごとな桟橋が停車場前から突き出ていた。山陽線と四国鉄道とをつなぐ連絡船は即ちその桟橋から発著するのである。我等の小舟は桟橋につかまりながら徐々と海に出て、帆を張った。
「えろう此頃は郵便船も見識が高うなったのう、万作さん」
伊勢崎君は汗を拭き拭き船頭に声かけた。裾長の著流しで学生帽を被った四十年輩の船頭はただにやにやと笑いながら懐中から煙管を取り出していた。
「お蔭で飯もよう喰わんと走り出して来居って……、ひもじゅうて叶わんがな」
「どだい此処等の宿屋の女中があきまへんわ」
船頭の代りに屋根の下から答うる者がいた。白髪でもありそうな年恰好の声であった。