후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
「これが直島ですよ、もう著きます」
長い旅の疲れと朝酒の酔とで、ろくに何を見るともなくぼんやりと何やらの荷に腰かけて風に吹かれている耳のはたで伊勢崎君が囁いた。
「そう、もうこれが直島ですか」
私は船の右手に近く塩田でもあるらしい砂浜の出た一つの島を改めて見やりながら強いて睡気を追おうとした。時計を見れば宇野を出てから一時間ほど経っている。見廻せばそのあたり左手の海にも三つか四つの島が濃淡の影を重ねて居るのであった。
舟から上ると、其処は小さな舟著場らしい集落になっていた。この直島の主都に当る所だという。友人のあとについてその集落を横切り、この島の郷社八幡宮の下に宮司三宅其部氏を訪うた。三宅氏の家はこの島の神官職を勤むる十数代にわたり、当主其部翁は友人伊勢崎君の為に月下氷人に当るのだそうだ。きょう突然両人して翁を驚かしたのは瀬戸内海の中のこの小さな島に崇徳上皇配流の故跡があるというのと、今一つは瀬戸名物の鯛網を見物するにこの島は甚だ恰好だというのとで、私は岡山市滞在中同市の人伊勢崎君に勧められ同君はまた島の三宅翁を頼って、此処までやって来たのであった。