후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
同じ湯が野まで帰るという荷馬車屋と道づれになった。少し脚を速めて行って、矢張り少しは夜に入ろうという。そう聞けばなおこの荷馬車を離れるのが心細く、一生懸命に急いで彼に遅れまいとした。木炭を下田まで積み出しての帰りだということで、炭の屑が真黒に車体に着いていたが暫て私は彼の勧めて呉れるままにその荷馬車に乗ってしまった。二十歳前後の口数少い荷馬車屋は、そう勧めると同時に馬車を留めておいて田圃の中へ走り出したと見ると其処の積藁の中から一束の藁を抱えて来て炭屑の上に打ち敷きながら席を作って呉れた。労れ始めた身には、そんな事が少からず嬉しかった。その藁の上に尻を据えて、烈しい動揺に耐えながら、膝を抱いて揺られて行くとまったくそのあたりは梅の花の多いところで、山の襞田圃の畔到るところにほの白く寂しい姿を見せていた。
長い長い坂を登りつくして、山の頂上らしい処で一つの隧道を通り過ぎると、思いもかけぬ大海が広々と見渡された。そしてツイ眼下とも云いたい近くに一つの島が浮んでいた。驚いて名を訊くと、あれが伊豆の大島だという。いかにも、ほのかに白い煙が島のいただきに纏り着いている。