후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
「法師泊りでしょうから、これが昨夜だったら三味や唄が聞かれたのでしたがね」
とM―君が笑った。それを聞きながら私はフッと或る事を思いついたが、ひそかに苦笑して黙ってしまった。宿屋で聞こうよりこのままこの山路で呼びとめて彼等に唄わせて見たかった。然し、そういう事をするには二人の同伴者が余りに善良な青年である事にも気がついたのだ。驚いた事にはその三々五々の組が二三丁の間も続いた。すべてで三十人はいたであろう。落葉の上に彼等を坐らせ、その一人二人に三味を掻き鳴らさせたならば、蓋し忘れ難い記憶になったであろうものをと、そぞろに残り惜しくも振返えられた。這う様にして登っている彼等の姿は、一丁二丁の間をおいて落葉した山の日向に続いて見えた。
猿ヶ京村を出外れた道下の笹の湯温泉で昼食をとった。相迫った断崖の片側の中腹に在る一軒家で、その二階から斜め真上に相生橋が仰がれた。相生橋は群馬県で第二番目に高い橋だという事である。切り立った断崖の真中どころに鎹の様にして架っている。高さ二十五間、欄干に倚って下を見ると胆の冷ゆる思いがした。しかもその両岸の崖にはとりどりの雑木が鮮かに紅葉しているのであった。