일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면

아오조라 문고

そしてその林道の曲り角、山の襞へ折れ込もうとするあたりごとに振返ると必ず富士が仰がれたのであった。その山の襞、僅かに水の落ちている様な渓あいにまた一つ珍しいものを見出でた。それは山葵沢であった。

天城山の山葵という名をば久しく聞いていた。そしてその山葵沢なるものをも絵葉書などではたびたび見ていた。然し眼のあたりに親しく見るのは初めてであった。山と山との間の渓に石垣で築きあげて小さな段々田とか棚田とかいう風のものを幾つも幾つも作りなす。その田の中には程よい小石を一面に敷きならし、それに全体にゆきわたる様に次ぎ次ぎにちょろちょろと水を落す。その小石原いちめんに真緑の山葵が植えつけられているのである。水を行きわたらせる為か小さいは小さいなりに大きいは大きいなりにその次ぎから次ぎの田はすべて極めて平らかに作られてある。茂りならんで居る山葵の大きさも殆んどみな相均しい。蕗に似て更らに小さな柔かな葉を、ただいちめんに瑞々しくうち広げて茂っているのである。見るからに清浄なすがすがしいものであるのに、今が季節と見えて其処にも葉の茂みから抜けた一尺ほどの茎に群って花弁の小さな真白な花が咲いていた。