후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいで
ロッパの悲食記
古川 緑波
古川 緑波의 ロッパの悲食記(おもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,651자 · 114화면
ここで、アメリカのウイスキー、コロネーションとか、マウンテンデュウなどという、これが又安いんだ、それをガブガブ飲み、安い洋食を、ふんだんに食ってしまう。
こうして、酔っぱらって置けば、女人のいるバーへ行ってから、あんまり飲まずに済むからというんで、下地を作ったわけだ。
戦争になる前のことだ。
戦争になってからは、やっぱり、すぐ此の辺にあった、シルヴァーダラーへ、よく通った。
酒も食物も乏しくなった時に、シルヴァーダラーのおやじは、そっと、うまい酒を飲ませて呉れ、ツルネード・ステーキなどを慥えて呉れた。他の客のは、鯨肉なのに、僕のだけは、立派なビーフだった。涙が出る程、嬉しかった。
大阪の芝居が終ると、阪急電車で駈けつけた、あんまりよく通ったので、おやじが、勲章の代りに、シルヴァー・ダラーの名に因んで、大きな、外国の銀貨を呉れたものだった。
三の宮から元町の方へ歩いて行くと、僕の眼は、十五銀行の方を見ないわけには行かない。もうそこには、今は無いのだが、ヴェルネクラブが、あったからである。
十五銀行の地下に、仏人ヴェルネさんの経営する、ヴェルネクラブがあった。