후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
食客の栄三郎は、いつものようにすぐに野猿梯子を登って与えられた自室へ。
と言っても頭のつかえる天井うらだ。
所在なさに横になった諏訪栄三郎。
思うまいとして眼さきをよぎるのはお艶のすがたであった。
あの首尾の松の夜。
闘間にお艶を失った彼は、風雨のなかを御用提灯に追われ追われて対岸へ漕ぎつき、上陸るとすぐ泰軒とも別れて腰の坤竜丸を守って街路に朝を待ったが……あかつきの薄光とともに心に浮かんだのが、この千住竹の塚に住むお兼母子のことであった。
栄三郎が生まれたとき、母の乳の出がわるくて千住の農婦お兼を乳母として屋敷へ入れた。お兼には孫七という栄三郎と同い年の息子があったが、それをつれて一つ屋根の下に起き臥ししているうちにいつしかお兼は栄三郎を実子のように思い、栄三郎もまたお兼をまことの母のごとくに慕うようになった。これは栄三郎が乳ばなれしてお兼に暇が出たのちもずっとつづいて、盆暮れには母子そろって挨拶にくるのを欠かさない――いまは息子の孫七があとをとって、自前の田畑を耕し、ささやかながら老母を養っている。
口重で人のいい乳兄弟の孫七といつまでも自分の子供と思っている乳母のお兼。