후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
それによると。
このごろ左膳のようすがどことなく変わってきていることは、思いをかけているだけにお藤は誰よりも先に気がついていたが、朝夕出入りして親しく身辺の世話をする与吉にはそれがいっそう眼についてならなかった。
溜息する左膳。
考えこむ左膳。
――ついぞ見たことのない左膳である。で、それとなく注意していると、左膳はよく寝言をいう。弥生という名。
弥生と言えば、女に相違ない……!
と、それから与吉こっそりかぎまわってみると、はたして! もと乾雲丸を蔵していた根津あけぼのの里の剣道指南小野塚鉄斎の娘に弥生というのがあって、左膳のために父と刀を失ってから行方も知れずになっているという。
「この弥生ってえのに丹下様が御執心なりゃこそ、ちっとのことでああ姐御をひでえめにあわせるんだ。それを思うと、あっしゃあ口惜しくてならねえ!」
いい気持にしゃべりながら何ごころなくひょいとお藤を見あげた与吉、思わずどうッ! と尻もちをついて叫んだ。
「あ! 姐御! なんて顔をするんだ!」
恋の神様が桃色なら?
嫉妬の神は全身呪詛のみどりに塗られていよう!
その緑面の女夜叉を与吉はいま眼のあたりに見たのだった。