일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면

아오조라 문고

その愁声が、地の底からうめくように断続して左膳の酔耳に伝わると、はっとした彼は、あたりをぬすみ見て乾雲丸を取りあげた。

源十郎はおさよといっしょにさっき出て行ったきりである。飲食のあとが、ところ狭いまでに散らかったなかに仙之助と与吉はいつしか酔いつぶれて眠っていた。

深々と更けわたる夜気。

と、またもや鬼調を帯びた声が……乾雲丸の刀身から?

左膳は一、二寸、左手に乾雲を抜いてみた。同時に、突き上げられたように起ったかと思うと、彼はすでにその大刀を落とし差しに、足音を忍ばせて庵室の土間に降り立った。

人は眠りこけている。見るものはない。それなのに左膳は、すばやく懐中を探って黒布を取り出し、片手で器用に顔を包んだ。音のしないように離室を出ると、酒に熱した体に闇黒を吹く夜風が快よかった。こうして一個のほそ長い影と化した左膳、乾雲丸を横たえて植えこみづたいに屋敷をぬけてゆく。

どこへ?

江戸の辻々に行人を斬りに。

なんのため?

ただ斬るため。

しかし、そのうち雲竜相応じ、刀の手引きで諏訪栄三郎に会うであろうと、左膳は一心にそれを念じていたのだったが、いまは斬らんがために斬り、ひたすら殺さんがために殺す左膳であった。