후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
乾雲を追って部屋を走り出た坤竜。栄三郎が雨をすかして庭面を見渡すと、向うにささやかな開きをなしている草むらのあたりに、泰軒を囲んでいるとおぼしき一団の剣光がある。
「うぬッ! こうなれば一人ずつ武蔵太郎に血をなめさせてくれる!」
と、栄三郎が先方を望んでまっしぐらに馳せかかった刹那! その出足に絡むように、つと闇黒からわいて現われた黒影!
「一手、所望でござる!」
立ちふさがって、しずかな声だった。
江戸の町々を寒く濡らして、更けゆく夜とともに繁くなる雨脚……。
地流れをあつめて水量の増した溝から、泥くさい臭気がぷうんとお藤の鼻をつく。
両側の軒が迫り合って、まるで屋根の下のような露地の奥。さしかけた傘を、庇を伝わりおちる滴が正しく間をおいて打って、びっくりするほど大きくこもって聞こえた。
雨に寝しずまる長屋つづき。
屋内では、お艶と弥生が、たがいの涙にまた新しい涙を誘われて、何かクドクドと掻きくどいているらしい。
丹下左膳が思いをかけている弥生を煽りたてて栄三郎への慕念をたきつけ、それによって恋のうずまきをまんじに乱してやろうと、頼まれもしない嫉性鬼女のお節介に、この雨のなかを、こうして麹町くんだりからわざわざ恋がたきをつれ出してきたお藤、御苦労にもおもてに立っていくら聞き耳を立てていても掴みあいはおろか