후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
「なんだね、そうぞうしい」
立て膝のまま片手で畳をなでているのは、煙管を探すつもりらしい。
櫛まきお藤の隠れ家である。
「いけねえ。落ち着いてちゃあいけねえ!」と与吉は、わらじをとくまも呼吸を切らしているが、家内のお藤は大欠伸だ。
「また始まったよ、この人は」
てんで相手にしそうもないようすだけれど、それでもさすがに、ぬっとあがって来た与吉の道中姿を見るとお藤もちょっと意外そうに顔を引きしめて、
「おや! お旅立ち?」
「ヘヘヘヘ」与吉は悪党らしく小刻みに笑って、「なあにね、ちょっくら芝居を打って来ました」
「芝居を!」
「あい」
どっかりとすわった与吉、お藤の差しだす茶碗の冷酒をぐっとあおって、さて、上機嫌に話しだしたのは……。
左膳の手紙の一件。
あの雨の夜の乱刃に、化物屋敷で斬り殺された者が総計七名、これはすべて泊まり合わせていた博奕仲間で、負傷者は左膳の軽傷以下十指に近かった。
しかも、栄三郎と泰軒には一太刀もくらわさないうちに、あの、得体の知れない火事装束の一団が乗りこんできて、これには左膳、源十郎もしばし栄三郎方と力を合わせて当たってみたが、その間に泰軒は屋敷をのがれ出てしまった。