후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
しかし!
そんなことはどうでもよかった。花のお江戸へ繰りこんで、好きなだけ人が殺せると聞いただけでこの北の荒熊達は、もうこんなに悦び勇んでいるのだった。
幸か不幸か太平の世に生まれ合わせて、いくら上達したところで道場の屋根の下に竹刀を揮うばかり……。
まれに真剣を手にしても、斬るのは藁人形かせいぜい囚人の生き胴が関の山。
駒木根颪と岩を噛む大洋の怒濤とに育てあげられた少壮血気の士、いささか脾肉の嘆にくれていたところへ、生まれてはじめての華やかな舞台へ乗り出して、思うさま血しぶきをたてることができるのだから、誰もかれも、もう眼の色を変えてさわぎきっている。
依頼によって動く殺人請負の一団。
刃怪丹下左膳を生んだ北国野放しのあらくれ男が、生き血に餓えるけもののように隊を組み肩をいからして、街道の土を蹴立てていくのだ。
陰惨な灰色の天地から、都鳥なく吾妻の空へ……。
人あって遠く望めば、かれらの踏みゆくところに従い、一塊の砂ほこり白く立ち昇って、並木の松のあいだ赤禿げた峠の坂みちに、差し反らす大刀のこじりが点閃として陽に光っていたことであろう。
こうして。