후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
反古を裂いて観世縒りをよりはじめた。
夕食後、いつものようにこの居間にこもって、見残した諸届け願書の類に眼を通し出してから、まださほど刻が移ったとも思われないのに、晩秋の夜は早く更ける。あけ放した縁のむこうに闇黒がわだかまって、ポチャリ! とかすかに池の鯉のはねる音がしていた。
越前守忠相は、返辞がないのでちょっと襖ごしに耳をそばだてたが、用人の伊吹大作は居眠ってでもいるとみえて、しんとして凝ったようなしずけさだ。
ただ遠くの子供部屋で、孫の忠弥が乳母に枕でもぶつけているらしいざわめきが、古い屋敷の空気をふるわせて手に取るように聞こえる。
「小坊主め、また寝しなにさわぎおるな」
という微笑が、下ぶくれの忠相の温顔を満足そうにほころばせた時、バタバタと小さな跫音が廊下を伝わってきて、とんぼのような忠弥の頭が障子のあいだからおじぎをした。
「お祖父ちゃま、おやすみなちゃい」
忠相が口をひらく先に、忠弥は逃げるように飛んで帰ったが、その賑かさにはっとして隣室につめている大作が急にごそごそしだすけはいがした。
「大作、これよ、大作」
「はッ」
と驚いて大声に答えた伊吹大作、ふすまを引いてかしこまると、大岡越前守忠相はもうきちんと正座して書台の漢籍に眼をさらしている。