후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
中島 敦의 光と風と夢(ひかりとかぜとゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,032자 · 158화면
三
実に下らない甘ったるいメロドラマに堕する危険も多分にありそうだ。何か電気でも孕んだような工合で、今執筆中の「南洋だより」のような紀行文など、ゆっくり書いていられなくなる。随筆や詩(もっとも、私の詩は、いきぬきの為の娯楽の詩だから、話にならないが)を書いている時は、決して、こんな興奮に悩まされることはないのだが。
夕方、巨樹の梢と、山の背後とに、壮大な夕焼。やがて、低地と海との彼方から満月が出ると、此の地には珍しい寒さが始まった。誰一人眠れない。皆起出して、掛蒲団を探す。何時頃だったろう。――外は昼のように明るかった。月は正にヴァエア山巓に在った。丁度真西だ。鳥共も奇妙に静まり返っている。家の裏の森も寒さに疼いているように見えた。
六十度より降ったに違いない。
三
明けて一八九一年の正月になると、旧宅、ボーンマスのスケリヴォア荘から、家財道具一切を纏めて、ロイドがやって来た。ロイドはファニイの息子で、最早二十五歳になっていた。
十五年前フォンテンブロオの森でスティヴンスンが始めてファニイに会った時、彼女は既に廿歳に近い娘と九歳になる男の児との母親であった。