후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
中島 敦의 光と風と夢(ひかりとかぜとゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,032자 · 158화면
十一
下らぬ慰みだ。…………
こんな暗い気持にとりつかれるのも、過労と、「退潮」の苦しみとの結果だ。
六月××日
「退潮」は一時暗礁に乗上げたままにして置いて、「エンジニーアの家」の祖父の章を書上げた。
「退潮」は最悪の作品に非ざるか?
小説という文学の形式――少くとも私の形式――が厭になって来た。
医者に診て貰うと、少し休養をとれ、と云う。執筆を止めて軽い戸外運動だけにすることだ、と。
十一
医者というものを、彼は信用しなかった。医者は、ただ、一時的の苦痛を鎮めて呉れるだけだ。医者は、患者の肉体の故障(一般人間の普通の生理状態と比較しての異常)を見出しはするが、其の肉体の障害と、その患者自身の精神生活との関聯とか、又、その肉体の故障が、其の患者の一生の大計算の中に於て、どの程度の重要さに見積らるべきか、などに就いては、何事をも知らぬのである。医者の言にのみ基づいて一生の計画を変更したりする如きは、何と唾棄すべき物質主義・肉体万能主義であるか! 「何はともあれ、汝の制作を始めよ。仮令、医者が汝に一年の、或いは一月の余生すら保証せずとも、怯れずして仕事に向い、而して、一週間に為され得る成果を見よ。