후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면
事すでに二千余年なり、貴賤往来の人を量り見るに、今御辺ほどに剛なる人いまだ見ず、我に年来地を争ふ敵あつて、動もすれば彼がために悩まさる、しかるべくは御辺、我敵を討つてたび候へと懇に語ひけれ、秀郷一義もいはず、子細あるまじと領状して、すなはちこの男を前に立て、また勢多の方へぞ帰りける、二人共に湖水の波を分けて水中に入る事五十余町あつて、一の楼門あり、開いて内へ入るに、瑠璃の沙厚く、玉の甃暖かにして、落花自ずから繽紛たり、朱楼紫殿玉の欄干金を鐺にし銀を柱とせり、その壮観奇麗いまだかつて目にも見ず、耳にも聞かざりしところなり。
この怪しげなりつる男、まづ内へ入つて、須臾の間に衣冠を正しくして、秀郷を客位に請ず、左右侍衛官前後花の粧ひ、善尽し美尽せり、酒宴数刻に及んで、夜既に深ければ、敵の寄すべきほどになりぬと周章騒ぐ、秀郷は、一生涯が間身を放たで持ちたりける、五人張にせき弦懸けて噛ひ湿し、三年竹の節近なるを、十五束二伏に拵へて、鏃の中子を筈本まで打ち通しにしたる矢、たゞ三筋を手挟みて、今や/\とぞ待ちたりける、夜半過ぐるほどに、雨風一通り過ぎて、電火の激する