후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면
予が聞き及ぶところ、野槌の大きさ形状等確説なく、あるいは鼠様の小獣で悪臭ありというが、『沙石集』の説に近い。あるいは、長五、六尺で面桶ほど太く、頭が体に直角をなして附した状、槌の頭が柄に著いたごとしといい、あるいは長二尺ほどの短大な蛇で、孑孑また十手を振り廻すごとく転がり落つとも、馬陸ごとく環曲て転下すともいい、また短き大木ごとき蛇で大砲を放下するようだから、野大砲と呼ぶ由を伝え、熊野広見川で実際見た者は、蝌斗また河豚状に前部肥えた物で、人に逢わば瞋り睨み、大口開きて咬まんとする態すこぶる滑稽たりといった。日高郡川又で聞いたは、この物倉廩に籠る事往々ありと。また大和丹波市近処に捕え来て牀下に畜うと、眼小さく体俵のように短大となり、転がり来て握り飯を食うに、すこぶる迂鈍なるを見たと語った人あり。写真を頼むと安く受け合れたが、六、七年も音沙汰を聞かぬ。
野槌は最初神の名で、諾冉二尊が日神より前に生むところ、『古事記』に、野神名鹿屋野比売、またの名野椎の神という。『日本紀』に、草祖草野姫またの名野槌と見えて草野の神だ。その信念が追々堕落する事、ギリシアローマの詩に彫刻に盛名を馳せた幽玄絶美な諸神が、今日藪沢に潜める妖魅に化しおわったごとくなったものか。