일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면

아오조라 문고

かつて一牝馬難産のところへ行き合せしに、その部の酋長これを憂うる事自分の母におけるごとく、流涕して神助を祷れば牝馬これに応じてことさらに呻吟するようだった。アラブ人馬掛けて誓う事希だが、もし馬掛けて誓えば命を亡うまでも約を違えず。予ベダイ輩を護身卒に傭うに、ただ牝馬を援いて誓わしめたが、いかな場合にも誠を尽し、親切に勤めた。貴種の馬は今甚だ少なくなる。その父母共に貴種ならずば承知せぬ風ゆえ、部族の酋長か高名の人の証明を要し、かかる証書と系図と守札を容れた嚢を馬とともに売買し、その頸に掛くる。

アラブの馬は、皆去勢せねど性悪しきもの少なく、また耳も尾も截らず、臨終際までも活溌猛勢だ。牡馬よりも牝馬が好かるる訳は、駒を産んで利得多いからよりは、牝馬は嘶かず、夜襲などの節敵に覚られぬからだ。アラブ馬のもっとも讃むべき特性は、その動作の靱やかな点で、他にこれよりも美麗駿速な馬種なきにあらざるも、かくまで優雅軽捷画のごとく動く馬なし。十また十二歩離れた壁を跳び越え、騎手の意のままに諸方に廻り駈け、見物人の称讃を求むるようだ――熊楠いう、『千一夜譚』第四七夜に、女子九フィートの溝を跳び越ゆるを追う王子の馬跳び越え能わぬ事あり。