후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면
また虎が餌獣を打たんとて跳びついて仕損じたら周章て慙愧り二度試みて見ずに低頭して去るとある。支那にも『本草』にその物を搏つや三たび躍って中らずんばすなわちこれを捨つと出づ。川柳に「三たび口説いて聴かれず身退く振られ客」とあるごとし、『爾雅』に虎の浅毛なるを山、白いのを※、黒きを※、虎に似て五指のを、虎に似て真でないを彪、虎に似て角あるを※というと言って、むつかしい文字ばかり列べ居る。『国史補』には四指のを天虎五指のを人虎と俗称すと出づ。ちょっと聞くと誠に出任せな譫語のようだが実は支那に古来虎多く、その民また特に虎に注意して色々と区別を付ける事あたかもわが邦で鷹や馬に色々種別を立てたごとし。サモエデスは馴鹿に注意深き余りその灰褐色の浅深を十一、二の別名で言い分け、アフリカのヘレロ人は盛んに牧牛に勤め牛の毛色を言い分くる語すこぶる多く、芝や空の色を一つの語で混じ言うを何とも思わぬが牛の褐色を種別して言い能わぬ者を大痴とす(ラッツェル『人類史』巻一)。田辺の漁夫は大きさに準って鰤を「つはだ、いなだ、はまち、めじろ、ぶり」と即座に言い別くる。しかるに綿羊と山羊の見分けが出来ぬ。