후리가나로 읽는 일본 고전
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면
ねば、イスパニアによって、かえって日本こそ侵略されるでございましょう」と進言した。折柄秀吉は征韓の志を起し、武備兵糧を充実させた時であったから、天性の豪気いよいよ盛んに、直ちに右筆をして、呂宋総督マリニャス宛ての勧降の書を認ためしめ、末段に「来春、九州肥前に営すべし、時日を移さず、降幡を偃せて来服すべし、もし匍匐膝行遅延するに於ては、速かに征伐を加うべきや必せり」と記させた。何という恫喝的な、強硬な外交文書であることか。
ところでその結果はどうかというに、マニラに戻った孫七郎の手によって、この文書を渡された総督のマリニャスは、憤慨したものの、折柄本国のイスパニアが、和蘭と事を構えていて国家存亡の際だったので、日本と抗争状態に入ることを惧れ、僧侶コボスと船長リヤノという者を使者とし、日本に遣わし、秀吉懐柔の策を講ぜしめた。一応秀吉の強硬外交は成功したのであった。しかしマニラ総督が貢を入れるとも降服するとも申出たのでなかったから、更に第二の文書を、孫七郎の兄喜右衛門の手からマニラ総督に致させた。「もし今後年毎に貢進するに於ては、出征を見合わすも可なり」