후리가나로 읽는 일본 고전
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면
上海で(一)
が、誰もが立騒ごうともせず助けようともしないのだ。その時岸辺では支那のプロレタリヤ婦人が暢気そうに洗濯をして居り、支那のプロレタリヤ子供は(寧ろ古風に唐子と云った方がいいね)その唐子は群をなして竹棹らしいもので喧嘩ゴッコをして居り、支那のプロレタリヤ牧夫は、二十匹ほどの豚を引率して、岸に添った道を行進して居り、そうして河の上には、家を作り、畑を作り、豚小屋、鶏小屋を設け、そこで子を産ませ子を育てるとさへ云われている揚子江名代の水上生活者の筏船さえ通っていて、十数人の家族人らしい人間が乗り込んでいたが、誰もが河中に転落した人間をかえり見ようとはしないのだ。僕は義憤を感じて叫び出そうとしたよ。が、そういう僕も思わず吹き出して了った。と云うのは河中に転落したお客が船舟べりにつかまり乍ら生命の危険なんかそっちのけにして、流れて行く一本の雨傘をとらえようとして手を延ばし焦心り煩悶いていたからさ。
支那の人間性の一断片がこの時僕の心をチクリと刺したと云っていいねえ。
上海で(一)
上海に於ける僕達の宿は西華徳路の万歳館というのだった。所謂日本人町にある日本人ホテルで随分立派な建物でもありサービスもよかった。