후리가나로 읽는 일본 고전
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면
二 小林商相の昔
と云って、ノンビリと椅子へ腰をかけた。
禿頭病といえば、かなりウルサイ病気で、わけても風采や面子を気にする性格者にとっては致命的に苦痛の病気の筈だのにそれにかかった本人がノホホンだったので、それを取巻いた、編集室の悪童どももノホホンで。
「禿頭病! フーン、そうかい」
「なおる見込みあるのかい?」
などと、自分の席から、対岸の火事でも見るような態度で声をかけた。
「時の問題だそうだ」
――これが、その時の風見さんの返事であった。
「時の問題でね。――つまり、この病気には二種類あるんだそうだ。一つは神経性、一つは黴菌性――ところで俺ののは神経性禿頭病なのだそうだ。だからボーッとしているとなおるんだそうだ」
果して、その後、六ヶ月ばかり経つと、以前よりも、もっと濃い、厚い髪が生えた。
さて、その髪も、内閣書記官長だの、司法大臣だの、翼賛会の産婆役だのという、ウルサイ役目を、次々と担任された現在ではどうなっていることやら。
だいぶ白くなったということも聞いているが、三十年近くもお逢いしない僕には真偽のほどはわからない。
二 小林商相の昔
商工大臣小林一三閣下といえば、僕など三歩さがってお辞儀をしなければならない。