일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あかげっと しなあちこち

国枝史郎歴史小説傑作選

国枝 史郎

国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면

아오조라 문고

今度は、残心の無かった外交問題に就いて書く。その一つは……

日清戦争後に、露、仏、独の三国が連合して、日本に対し、遼東半島を支那へ還附すべく、理不尽の交渉をして来たのに対し、日本が寝耳に水の如くに驚き、その意に従った事。

第二は、日露戦争が終了し、小村侯が米国で、ウイッテ相手に講和談判をやっている時、米国の鉄道王ハリマンが日本へやって来て、日本の元老連を説き折角日本国民が血を流して取った満鉄を、買い取ろうとした。元老連はそれを承知して、仮調印をした此事である。(幸いに、この事はその直後に帰朝した、小村侯によって、覆えされたが)

さて。こう書いて来て、残心とは何んぞやということに就いて説明しよう。

残心とは――

一つの事を遂行し(即ち、武蔵が、岸柳を打殺した事や、日清、日露の戦争に於て、日本が勝った事や)の後に於て、果たして、打殺したか、果たして勝ったか? と、たしかめる事、是である。

これが残心である。然り、これが残心の一つである。

もう一つは――

打殺したにしても、又、勝ったにしても、その後から、その反動が来はしまいかと、よく周囲を見廻わして、その反動に対して用心をする事。