후리가나로 읽는 일본 고전
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면
これらの風景は、しかし少くとも僕に執っては、決して珍しい風景でも又初めて見る風景でも無く既に以前に於て幾回となく見た風景だった。即ち、竹内栖鳳、橋本関雪等の日本第一流の画伯の、渡支帰朝土産の絵画に於てさ!
それらの画伯のそれらの絵画が何と僕達が今眼前に見つつあるこれらの風景にそっくりであることか!
友よ、僕は此処でオスカー・ワイルドがその初期に於て主張した「自然は芸術を模倣する」というあの途方も無く阿呆らしい唯美主義論を不図信じなければならないような気持になったことを告白する。と云うのは、今も云った通り眼前に見えつつある実風景が、あまりにも栖凰や関雪の絵画に似ているので「オヤ、支那の自然め、日本の画家、栖鳳、関雪の芸術の真似をしているな」と思ったからだよ。
が、こんなことは何うでもいいとして、此処で行われた悲喜劇に就いて書くことにする。
我等の船の傍を普通の小舟がノタリノタリと通っていたと思ってくれたまえ。そこに一人の客があって、折柄細雨が降っていたところから雨傘をさしていたが、僕等の船の水脈のあおりを食らってその小舟がヒックリ返ったのだ。当然お客は河中へ転落したさ。