일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆめはよびかわす

夢は呼び交す

蒲原 有明

蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면

아오조라 문고

今は昔で、既に過去となりきって、どこにも支障があろうはずもなかろうからと、鶴見も打明け話をする気になっている。これまで誰にも語らなかったものだけに、多少気遅れもするが、大木氏の従者となって上京したということも、父から直接聞かされていたのではなかった。これは大木氏の継嗣であった遠吉伯の手で、先代伯爵の東京遷都建白等について、その前後の経緯を纏めて編著された冊子があり、その書の公刊を見るに及んで、書中に引用された日記か何かによって、はじめてその事実を知ったぐらいな始末である。

前に三平といったが、佐賀藩の三平が、江藤新平、大木民平、古賀一平だというのは、ここに事新しく述べるまでもない。江藤氏は周知の如く悲劇に終り、古賀氏は不遇を託って振わなかった中にあって、大木氏は伯爵家を起すまでに時めいた。寛仁大度の天資が、変遷ただならぬ世に処して、その徳を潤おした結果かとも思われる。

そんな因縁から、この家の主人は、あとあとまでも伯爵家の恩顧を蒙りもし、また伯爵家のために、生涯骨身を惜しまずに誠意を尽した。

この主人がこうして男の児を設けた現在の家に落ち著いてから、まだ二年とは立っていないようすである。