후리가나로 읽는 일본 고전
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しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
翌る日から、香川礼子は私共の事務所へ通勤しました。きまり切った手続きで、戸籍謄本も取り、保証人も立てさせましたが、近い身寄が無いと言うだけで、身許にも、素行にも、少しの欠点もありません。
唯困ったことは、恐ろしいムラ気で、或る時は、はしゃぎ切って、殆んど狂気の沙汰かと思うほど媚態を尽しますが、或る時は、修道院の尼さんのように真面目臭って、何んと言われても、ろくに口も利かないような事もあります。
併し私との交情は、日に益し濃やかになって、一ヶ月ばかりの後には、もう唯の主従でもなく、遊び友達でもないと言った、微妙なところまで押し進んで居りました。
ところで、それと同時に香川礼子は、共同経営者の丸茂三郎に対しても、決してつれなくは無かった事です。二人の関係はどれだけ進んで居たかわかりませんが、兎に角、私が外の用事で早帰りなどをした時、丸茂三郎と香川礼子と、たった二人だけ、事務所に夜更けまで居ることが、一回ならず、二回ならず、かなり頻繁にあったことは事実でした。
そのうちに、香川礼子の身扮が、見違えるほど美しくなって行きました。髪のウエーヴが新しくなり、お白粉がフランス製になり、――いやそれどころではありません。