후리가나로 읽는 일본 고전
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しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
佐吉の執心と人形の争い
佐吉の執心と人形の争い
さて、この小紫人形を一枚、宮川光遙作の十二ヶ月人形に差し加えて見て驚きました。一方は数も多く手際も悪くありませんが、多寡が見世物並の凡作、こちらはたった一人立ですが、魂があって血が通って居るような出来、第一その美しさと言うものはありません。
「これは大したものだ、ニッコリ笑いかけて、物を言いそうだ」
「あれは先年亡くなった、三浦屋の小紫そっくりだ、何んか理由のある作だろう」
という評判、さすがに江戸ッ子は眼が高く、たった一日で江戸中の噂になってしまいました。
翌る日からは木戸番を倍にして、青竹で新しい手摺を作る騒ぎ、その頃は珍らしい物と言ってもザラには無い時分で、さらぬだに物見高い江戸ッ子は、こんな噂が伝わると、ワッと突っかけて来ます。
木戸へは雲霞の如く突っかけますが、困った事に小紫人形の前に停滞して了って、人間の流れが一向動いてくれません。
興業元の左衛門の長次は大喜び、庭へ金の成る木を植えたような心持で、それっ切り行方知れずになった松本鯛六の行方を探そうともしません。
ところで、困ったことが二つ起こりました。一つは、日本橋横山町の呉服問屋で、その頃何十万の身上と言われた、上州屋の若主人佐吉、これが小紫在世中、世上の口の端に上るほど入れ揚げましたが、評判の活人形を見ると、すっかり