일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんきだんクラブ

奇談クラブ(全)

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면

아오조라 문고

犯人は誰?

「仙波君、君か、君だったのか、こんな悪戯をしたのは」

五年前にフランスへ行って了った、子爵仙波基経、私はこの男の存在をすっかり忘れて居たのです。この浪曼主義者なら、どんな奇抜な芝居でも打ち兼ねません。

犯人は誰?

私から言うと可笑しく聞えますが、若い仙波子爵は、命と名誉と財産とを、私に助けられた事があったのです。悪竦な詐欺団の奸計に引っ掛って、危うく刑法上の罪人にまでなろうとしたのを、当時法科大学を出たばかりの私が、柔道初段の腕前と、ノートから解放されたばかりの生々しい法律的知識で救ってやったのでした。その経緯も一つの物語になりますが、それはまア預るとして、その事件があってから、急に日本が嫌になった仙波子爵は、大きな財産と噂の種を残して、殆んど永住するようにフランスへ行ってしまったのです。

「フランスの生活にも厭きて、日本に帰って来たのが六ヶ月前さ、フト友達恋しくなって、君の行方を探すと、初めは容易に判らなかったが、警視庁と私立探偵社の力で、到頭橋の下に住んで、あんなヒドい暮しをして居ることまで解ったんだ――」

仙波子爵は秀麗な面を曇らせて、斯う話し続けました。