후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면
あの顔のやまいだな、足のほうはなんでもないが、顔のあのやまいだけはどうにも馴染めないよ。
島さんには一種の持病がある。顔面神経痙攣とでもいうのだろうか、時をおいて顔にデリケイトな痙攣がおこり、同時に、喉の奥のほうからなにかがこみあげてき、喉を這い登って「けけけけふん」というふうな音になって鼻へぬけるのであった。
向いあって見ていると、まず片方の眉がつりあがり、眼がすばやいまばたきをする。これが痙攣のおこる前触れなのだが、初めはたいていの人がウィンクされたように感じて狼狽するようだ。
私はへどもどしちゃってね、と古物商の小田さんは云った。――あの眼をぱちぱちっとやられたときには、今夜おめえの女房を貸せよ、とでもいう謎じゃねえかと思っちゃってさ。
このウィンクに続いて、左右の眉と眼と口とが、それぞれ勝手な痙攣を始め、鼻までがうごめきだし、そうして喉からこみあげてきたものが、「けけけけふん」と鼻へぬけるのである。――これらデリケイトな発作は、まったく不定期におこった。二時間も音沙汰なしでいたり、十分おきに反復したりする。酔ったときにはしばしば安全であるが、そう気がつくなり激烈なやつが襲ってくる、というぐあいであった。