일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면

아오조라 문고

そうしてかなえがこの「街」へあらわれることになった。

おたねが亭主に向って自分の意見を述べたのはそのときだけである。そしてかつ子の生みの親に連絡がとられたのだろう、かなえ夫人が初めてたずねて来た。

彼女はおたねより七つとし下だというから、そのときは四十六か七になっていた筈だが、着物も派手だし髪も化粧も、いま美容院から出て来た、というような感じで、どうふんでも三十二、三にしかみえなかった。彼女の出現はこの「街」の人たちに一種のショックを与え、空地にもろじにも、彼女を見るためにとびだして来たかみさんや子供たちで人垣ができ、それらすべての眼が、好奇心と讃美と嫉妬を混えて彼女に集中し、彼女のあるいてゆくほうへと動くのであった。

――ほら嗅いでごらん、と翌日になって或るかみさんは云った。あの人の通ったところはいまでも香水の匂いがするよ。

かなえを迎えた綿中では、京太がまず大騒ぎを始めた。彼は例の如く独りで飲んでいたが、とびあがってかなえを招き入れ、すぐになにか馳走しろと、おたねやかつ子をせきたてた。

「まあ姉さん」とかなえはおたねに云った、「これがあの子? へえ」