후리가나로 읽는 일본 고전
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うかのちょうじゃものがたり
宇賀長者物語
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 宇賀長者物語(うかのちょうじゃものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,427자 · 19화면
田圃の前は低い丘陵でありました。二人はその丘陵に駈けあがって、生い茂った林の下を潜って前の麓におりましたが、そこは入江の岸になって、路の下には水の白い池がありました。右を見ても左を見ても嶮しい崖で、背後に引返すより他に往く処はありません。修験者の跫音はもう聞えて来ました。
二人は池の中へ飛び込みました。微暗い水の面に二人の姿が一度浮みあがった時、修験者は池の上に駈けつけることができましたが、この容を見ると己も池の中へ身を沈めました。
伊勢参宮から帰りかけた長者の一行は、ある夜半比、手結山と云う山坂の頂上にかかりました。手結から浦戸へは五里位しかないから、夜路をしたものと見えます。
長者はその坂に登ると、浦戸の方へ眼をやりました。浦戸の方角に当って山焼のような焔が赤あかと空に映って見えました。
「や、火事だぞ、それにしても、こんな大きな火事は、俺の家より他にないが、ままよ、急いで帰ったところで間に合うまい、ここで尻でも炙ろうか」と云って、長者は大きな尻を、浦戸の方へ向けて突きだしました。
「云はんことか、お伊勢様の罰だ」と、宇賀の老爺は小声で呟いておりましたが、やがて大祓の詞を唱えだしました。