후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
雨は霙に変ったらしい、お雪は寒そうに震えて左の手で乳呑児を抱き擁えながら、右の手に小さなコップを取上げた。酒は燈火に映って、熟した果実よりも美しく見えた。
「オオ、強い」
とお雪は無邪気に言ってみて、幾分か苦味のある酒を甘そうに口に含んだ。
「すこし頂いたら、もう私はこんなに紅く成っちゃった」
と復たお雪が快活な調子で言って、熱って来た頬を手で押えた。三吉は静かに妻を見た。
「相談したい。旅舎の方へ来てくれ」こういう意味の葉書が森彦の許から来た。丁度名倉の老人は、学校の寄宿舎からお幾を呼寄せて、母と一緒に横浜見物をして帰って来た時で、長火鉢の側に煙管を咬えながら、しきりとその葉書を眺めた。
「とにかく、俺は行って見て来る」
こう三吉が妻に言って置いて、午後の三時頃に家を出た。
森彦は旅舎の方で弟を待受けていた。二階には、相変らず熊の毛皮なぞを敷いて、窓に向いた方は書斎、火鉢の置いてあるところは応接間のように、一つの部屋が順序よく取片付けてあった。三吉が訪ねて行った時は、茶も入れるばかりに用意してあった。
「や」
と森彦は弟を迎えた。
何時まで経っても兄弟は同じような気分で向い合った。