후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
か微苦笑を禁じ得ない。
◇
妙高山麓の、非常に有名なスキー場へ来たお金持らしい夫婦づれ。一台四十円もするような舶来のスキーをはいているのに、どうしてもうまく滑れない。練習不足もあるにはあろうが、第一スキーがねっから雪の上を滑らない。……というのである。相談されてスキーの底を見ると、まるで足駄の歯の間に雪が詰ったような工合に、五寸ばかりスキーの全長にわたって雪がくっついている。何か塗りましたねというと、えゝ、ワックスを塗りましたの返事。ポケットから出したのが、固い急斜面を登るにはもって来いのワックス、それをコテコテ塗って、フワ/\な、やわらかい新雪の積った緩傾斜をすべり下りようとするから、雪はよろこんでスキーにくっついたのである。何故またこんなワックスを塗ったんです? と聞くと、だって某運動具店でスキーを買った時、そこの店員が、スキーにはワックスが絶対に必要です、これもお買いなさいと云って、これを八十銭で売ったのですとのこと。
◇
スキーの流行はいゝ。だが、あまり流行するスキー場は困ったものである。
第一宿屋が、六畳に五人、八畳に十人。